音楽と映像で日本史の流れを掴みましょう!
※映像は全てイメージです。
今回は地質学でいう【更新世】、日本史でいう【旧石器時代】の「人類と大型動物の渡来」について取り上げています。
【学習note】
更新世(氷河時代)の日本列島
人類の歴史は、新第三紀の中新世の終わりから第四紀にかけての期間にわたって発展しました。中新世は約2300万年前から258万年前までの期間を指し、続く第四紀は約258万年前から現在までの期間を指します。第四紀はさらに【更新世】と【完新世】に区分されます。
地質学的な時代区分は、気候や環境の変動が人類の進化や発展に与えた影響を理解するのに非常に重要です。とくに氷河時代とも呼ばれる更新世には、日本列島に大きな影響を及ぼす気候変動や地形変動がありました。
更新世(氷河時代)の気候変動と地形変動
1. 海面の変動: 氷期には大量の水が氷河として地表に固定されるため、海面が現在に比べて著しく下降しました。これにより、陸地の面積が広がり、現在の海底にある部分が陸地として露出しました。
2. 日本列島とアジア大陸の陸続き: 氷期に海面が低下したことで、少なくとも2回、日本列島はアジア大陸北東部と陸続きになったと考えられています。この時期に人類や動物が陸橋を渡って移動したと推測されています。
地形変動の影響で起こった出来事
1.大型動物の移動
更新世には以下のような動物が日本列島に移動してきたと考えられています。
・トウヨウゾウ: およそ60万年前にアジア大陸から日本列島にやってきたとされています。トウヨウゾウは現代の象の祖先にあたる種です。
・ナウマンゾウ: 40万〜30万年前にアジア大陸から移動してきたと推定されています。ナウマンゾウは更新世を代表する動物の一つで、長野県の野尻湖からその遺骸が見つかっています。
・ヘラジカ
・オオツノジカ
2.人類の移動
3万8000年前の更新世の間に、新人(現代の人類の祖先)が日本列島に渡来したとされています。彼らは狩猟や採集を行いながら日本列島に定住し、独自の文化を形成していきました。
これらの動物や人類の移動は、当時の気候変動や地形変動によって可能になったと考えられています。更新世の気候変動は日本列島の発展にも大きな影響を与え、多くの生態系が形成される基盤となりました。
コメント